ここ数年夏のこの季節になると月に数回、大雨などの災害が全国各地で聞かれます。
年を追うごとに多く、そして激しくなる災害。
異常気象によって引き起こされると言われたりしますがどんな異常な状態なのか、なぜ今異常気象が多いのか?
原因はなんなのか?気になるところを調べてみます。
災害にはどんな種類があるの?
災害には気象による台風や豪雨などの災害と、地盤の移動による地震などの災害があります。
- 台風
- 豪雨
- 豪雪
- 洪水
- 地震
- 津波
- 火山災害
気象による災害
台風
南の海の暖かい海水が蒸発して大きな渦巻き状の雲になり、風の強さが「 1 秒間に 17 m 進む速さ」( 17 m/s)以上になったものを台風と呼びます。
台風は偏西風や気圧に影響されながら成長し日本付近にやってきます。
日本近海もしくは日本に上陸すると大雨と強風により災害を引き起こし、被害は大雨のほかに暴風による家屋崩壊などがあります。
豪雨
局地的大雨(ゲリラ豪雨)
局地的大雨の原因となる積乱雲は熱せられた空気が上昇気流となり上空に押し上げられて発生します。
急激に大きく育った積乱雲は上空の冷たい空気に冷やされ短時間で一部の地域に強い雨を降らせ局地的大雨になります。
集中豪雨
集中豪雨は梅雨前線の停滞や台風の接近、大気の不安定等を原因として、狭い範囲に数時間に渡って降る大量の雨のことを指します。
積乱雲が発生し続けることで線状降水帯になり同じ場所でかなりの雨を降らせることもあります。
豪雪
主に日本海側の山間部や平野部に発生する現象で一定期間続く異常な降積雪現象を豪雪と呼びます。
なお、冬季に低気圧が太平洋側に通過する「南岸低気圧」のときは太平洋側でも大雪になりやすいと言います。
太平洋側の降雪は多くないため日本海側より少ない降雪でも交通障害が起こりやすくなります。
洪水
台風や豪雨により河川の流量が異常に増加することによって河川の浸食や決壊が起こる水害です。
浸食、決壊カ所の下流側に被害が起こります。
地盤、プレートの移動による災害
地震
プレートと呼ばれる地下の岩盤が周囲から押されたり引っ張られることによってズレる現象のことです。
プレートのズレにより反発した力が地表に達すると地震となり揺れを感じます。
津波
地震が起きると、震源付近では地面が持ち上げられたり、押し下げられたりします。
震源が海底下の浅いところで発生すると、海底面の上下の変化に伴って海面も上下に変化します。
このようにもたらされた海水の変化が周りに波として広がっていく現象のことを津波といいます。
火山災害
活火山の地下には膨大なエネルギーが蓄えられてます。
何かのきっかけにより火山が噴火してそのエネルギーが放出されたとき大きな災害を引き起こします。
災害の火山現象には「大きな噴石」、「火砕流」、「融雪型火山泥流」、「溶岩流」、「火山灰」、「火山ガス」、「土石流」など発生してから避難までの時間的猶予がなく生命に対する危険度が大きいものが挙げられます。
土砂災害
大雨や地震に伴う山やがけが崩れ、雨水や川の水が土砂と混じって流れ出すことによる人命や財産が脅かされる災害で「がけ崩れ」「地すべり」「土石流」があります。
災害はどれ位の頻度で起こるのか
気象災害
近年では雨期の 6 月、7 月に集中豪雨が多発し、 7 月、8 月は局地的大雨で 8 ~ 10 月頃は台風と1年の1/4ほどは雨による災害が多くしかも、一度強い雨が降ると長時間に大量の雨量で各地に被害が出ています。
さらに気候変動による異常気象で年々増加傾向にあります。
8~10月頃は雨に対する災害意識を強く持ちましょう。
地震災害
世界全体に占める日本の災害発生割合は,マグニチュード6以上の地震回数 20.8 %,活火山数 7.0 %,死者数 0.4 %,災害被害額 18.3 %など,世界の 0.25 %の国土面積に比して,非常に高く有感地震は,平成 17 年は 1,712 回(平成 16 年は2,257 回)1日に 5 回弱(約 4.7 )もありました。
直近一年の震度 1 の揺れのグラフですが、毎月 60 回を下回ることはなく多い月は 150 回を超える月もあります。
火山災害
鹿児島県の桜島は気象庁の資料によると年間爆発回数は 2020 年では 221 回と大変活発に活動しています。
反対にもうすぐ噴火するとずっと言われている富士山は 300 年間噴火していませんから火山災害の予知は難しいです。
災害の大きさ、レベルはどうやって決まるのか?
近年では数十年に一度の災害が毎年起こっているような状況です。
数十年に一度のレベルが低いのか?異常気象で本当にヤバいレベルになっているのか?判断ができない。
どっちなの?と。
ちなみに気象庁では防災気象情報と警戒レベルを開示しています。
この表を見ると黒(警戒レベル5)ですとすでに災害が発生している可能性があるらしいのでTV、ラジオなどの情報を得て身の安全を確保する行動をとらないといけないですね。
黒(警戒レベル5)になる前の紫(警戒レベル4)のうちに避難所など地域の安全な場所に避難しておいた方がよさそうです。
数十年に一度の災害レベルですが警戒レベル5の上に特別警報がありこれが数十年に一度の災害レベルだそうです。
「命の危険 直ちに安全確保!」ですので相当怖いですね。それが毎年のように出ているのはやはり異常気象の影響なんでしょうね。
異常気象とは?なぜ異常になるのか?
気象庁では「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象」を異常気象としています。
でも、毎年起こってますよね?どういうこと?
一体異常気象ってどんなものなの?
それが
地球温暖化
偏西風、モンスーンなどの地球全体の自然の影響により気象の変動もありますが温室効果ガス排出量の増加に伴う地球温暖化が原因のひとつ。
人の活動により二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスが原因となり地球温暖化によって世界の平均気温が上がると水分の蒸発が多くなり発生する積乱雲も多く大きくなりそれによって降雨量も多く激しくなります。
雨が多い地域があれば逆に雨が全く降らない地域も出てきて干ばつによる災害をもたらしますし異常なほどの高温が続くと森林火災の原因にもなります。
地球温暖化でどんな影響があるのかというと
農産物への影響
植物、農産物が育つには適度な気温、太陽光、水、肥料などの栄養が必要ですが、異常気象となると必要以上にこれらの要素が過剰、もしくは不足になり成長が阻害されて枯れて収穫できなくなることになります。
住居への被害
大雨や地震による家屋の倒壊、浸水の被害復旧までには日数もかかるし復旧の費用、仮住まいの費用と出費もかさみます。
健康被害
災害で自宅が被災した場合安心できる場がなくなると暑さ、寒さで体調を崩したり十分な食事が取れず栄養が不足、ストレスなどの健康被害が考えられます。
今後も異常気象は続く?
温室効果ガスを多く排出し続けると世界の平均気温は産業革命前と比べて 2021 ~ 40 年の間に 1.5 度以上上昇する可能性が非常に高い。などとする IPCC 報告書もあります。
便利な世の中になればなるほど自然は災害という形で人間に牙をむくようです。
今から対策を講じても効果が出るのは 10 年 20 年先になるとされていますが何もしなければもっと酷いことになるでしょう。
一人一人がエネルギーの使用方法を考え生活を少しづつでも変えていく努力をしないといけないのではないでしょうか。
そして、もしも異常気象で災害が発生した場合に用意しておきたいものが災害グッズです。
予想しにくい災害には普段から前もって準備するのが大事です。
何かあってから行動するのと普段から準備しておくのとでは安心感が全然違いますよ。
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