楽天モバイルは格安 SIM でスタートしましたが現在では自社での通信網を持ちドコモや au といったいわゆるキャリアサービスとして運営しています。
紆余曲折しながらも日本国内では 4 番目のキャリアとなります。
他社のように既存の技術を使うのではなく独自の運用手法をとる楽天モバイル。
他のキャリアに追いつくことができるのか?
そして、使いにくいといった話題もちらほら上がる楽天モバイルを快適に使う方法はあるのか?
楽天モバイルの契約を考えている人も他の格安 SIM との違いが気になる人も一度見ていってください。
楽天モバイルのスタートはMVNOだった
楽天モバイルがスマートフォン市場に参加してきたときは MNO ではなく MVNO からでした。
最初はドコモ回線を使っていましたが後に au 回線も使用して運営しています。
そうして 2019 年より MNO として運営しております。
MNOとは?
MNO(Mobile Network Operator)、日本語では「移動体通信事業者」と呼ばれていて自社の通信網を所有し通信サービスを提供しています。
一般的にキャリアと呼ばれる事業者にあたります。
MVNOとは?
MVNO(Mobile Virtual Network Operator)、日本語では「仮想移動体通信事業者」と呼ばれています。
MNO業者より回線網を貸借し通信サービスを提供する業者にあたります。
一般的に「格安スマホ」や「格安SIM」と呼ばれたりします。
当初は 1 年間無料とか 1GB まで 0 円などのプランがあり、あまり使わなければタダなのでとりあえず持ってててもいいかと契約された方もおられたかと思います。
実際私の知人も何人か契約しました。
当時の楽天は何というか・・・まぁ一言で言うと使いもんにはならない程につながりませんでしたねぇ。
なので当初はサブ回線的な利用として楽天モバイルを使用しておりました。
じゃあ楽天の MVNO を使うのでもいいんかな?
残念ながら今は新規で MVNO の契約はできないよ。
MVNO は当時から契約している人しか使えないしいつまで使えるかもわからないね。
現在の楽天モバイル
2023 年 12 月時点の契約数 600 万回線でキャリアとしてはまだまだの数ですがシンプルで使いやすいプランとサービスで定評があります。
全国の人口カバー率 99.9% だそうで東京都で 99.98% となっており
大阪市でも人口カバー率 100% 、関西エリアでお客様増加数 No.1 だそうです。
他のキャリアと比べると店舗数は少ない方ですが、それでも楽天モバイルの店舗数は全国で 1000 店舗を超えています。
通信は完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを使って運用しています。
よくわかりませんが簡単に言うと従来は専用のハードウェア(機械)でやっていたことをソフトウェア(プログラム)と汎用機器に置き換えたってことっぽいです。
これにより設備投資・運用コストを大幅に削減できるようです。
そして、今現在も基地局が新設されておりショートメッセージで新設情報が送られてきます。
メッセージがくることによってご自身の住まいの電波状況の状態が分かりやすくなりますね。
今までのキャリアとはやり方がちょっと違うんやね。
今まで通りだと他のキャリアに追いつけないからじゃない?
今後の楽天モバイルの展望
楽天モバイルは通信衛星ネットワーク「スペースモバイル」の実現に向け、さらなる挑戦を続けています。
これが実現し運用されれば今まで電波の届かなかった山の中、海の上でも通話できるようになり緊急時の連絡も取りやすくなりますし、インターネットも可能なので林業や漁業の遠隔操作や自動化なんかが進むようになるかもしれません。
2024 年中にはプラチナバンドの運用を目指しているそうでエリア内で電波が入りにくいといった問題は大きく改善されることが期待できます。
プラチナバンドとは?
700MHz 〜 900MHz 帯の周波数帯でモバイルネットワークで主に現在使用されている 4G や 5G の周波数帯(2GHz や 3GHz など)よりも波長が長く電波が飛びやすく障害物を迂回する性質を持っています。
簡単に言うと携帯電波が受信しやすくなりますし、途切れにくくなります。
プラチナバンドを運用してやっと他のキャリアに追いついたと言えるようになるのでしょうか?
楽天モバイルの使用感
楽天モバイルは使う場所によって使いやすいと感じる場所、使いにくいと感じる場所があります。
特に都市部では使いやすく、地方や郊外で使いにくいと感じる傾向があります。
それぞれの使用感はと言うと。
都市部
- 人口カバー率がほぼ 100% 。
- 電波がつながるところが多いが建物の中はつながりにくいところもある。
- 店舗が多いので何かあった時の安心感がある。
地方や郊外
- 幹線沿いはつながるが山間部や集落、海沿いでつながりが悪いところもある。
- つながるところはスピードが早い。
- 店舗が少なく何かあった時に不安になることがある。
生活圏が都市部であまり移動されない方は使い勝手は良さそうですが郊外などではネットにつながるところや、つながらないところがあったりと使い勝手が良くないところがあるようです。
ですが、郊外ではネットにつながるところは都市部に比べ使用している人数が少ない傾向でスピードは郊外の方がよく出るようです。
楽天モバイルのいいところ
楽天モバイルは自社の通信網を持っている MNO なので格安 SIM のように混雑時に通信速度が遅くなること少ないようです。
色々なキャンペーンも行っており楽天ポイントも貯まりやすいです。
NMO なのに料金が安くわかりやすい
データプランは 1 つだけで毎月のデータ利用量で金額が変動するので自分にあったプランは?と悩まなくても大丈夫。
使った通信量にあった料金に自動で切り替わります。
20GB 超過後はどれだけ使っても 2,980 円/月(税込 3,278 円)。
通話アプリRakutenLinkを使えば実質電話かけ放題!
Rakuten Link を使えば、
Rakuten Link を使っていない人にも無料で国内通話かけ放題。
電話を多用する人にも助かります。
海外でも追加設定なしで2GB無料ですし、海外の対象国と地域からであれば日本国内へは無料で電話がかけられます。
Rakuten Link 同士ならメッセージはもちろん写真や動画、ファイルも送受信できます。
楽天モバイルならエンタメも充実!
NBA を開幕からファイナルまで見放題。
パ・リーグ主催公式戦を全試合ライブ配信。
楽天ミュージックや楽天マガジンも初回 90 日無料!!
YouTube Premium が初回3ヶ月無料。
などお得なサービスが多彩です。
*上記サービスのキャンペーンは予告なく終了することがあります。
他にも
- 契約の縛りがなくいつ解約しても縛りがありません。
- 店舗で契約しても事務手数料無料。
- 楽天ポイントでの支払いができ、ポイントも貯まる。
などがあります。
楽天モバイルを使うに当たっての注意点
- 建物内の奥の方や地下でつながりにくい場合がある。
- 自然が多いところではつながらない場所もある。
- 3GB や 20GB の使用容量の切り替わりに注意! 1000 円づつ高くなる。
ただし、つながりにくい問題はプラチナバンドの運用で改善される見通しです。
注意するべき点としては RakutenLink を使わずに電話をかけると 30 秒ごとに 22 円発生します。
まとめ:結局どんな使い方の人が合うのか?
結論は楽天モバイルはまだマニアックアなキャリアなのでをドコモなどの使い勝手のいいキャリアと比べてはいけないのでしょう。
上記の楽天モバイルを使うに当たっての注意点のように快適に使用したり安く使ったりするにはそれなりの使い方が求められます。
楽天モバイルに向いている方は
- 設定や契約を自分で行える人。
- 不具合があっても自分で対処できる人。
- 楽天エリア内で通信することが多い人。
- 外で動画やストリーミングの音楽を視聴しない人。
- 常にスマホを弄っていなくても大丈夫な人。
などがあたります。
どこでも安定して電波がつながったり何かあってもショップや電話で対応してもらえるといったことが他のキャリアよりもまだ少し弱いので、多少のトラブルなども自分で処理できたりあまりスマホを見なくても大丈夫な人は楽天モバイルに向いていると思います。
ネットのつながりにくいところで動画を見たりゲームをすると読み込み画面が長くてイライラするのでこのような長時間使用する人、常にスマホを見ていないとダメな人は向いていないかもしれません。
ですが、上記にも書いたようにプラチナバンドの運用が始まるとつながりやすさも改善されると思われます。
メリットとデメリットを理解した上でご自身に合うと思ったのなら楽天モバイルは最適なキャリアになるでしょう。
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