無料で高機能な画像編集ソフトGIMP、ブログなどでも使用される方も多いと思います。
そして、画像で伝えたいことを説明するときなどにもよく使われていると思います。
注釈を入れてみても分かりにくいときは矢印を使っての説明をすると分かりやすくなります。
ですが、ブラシやペンなどのフリーで描画すると奇麗に書けない。
そんな時は矢印ツールを使って画像を編集しましょう。
(今回の環境はWindows 11 、GIMP 2.10.36になります。)
- 描画ツールを使ってフリーで矢印を書く
- 綺麗に矢印を描画する方法
- ブラシを使って矢印を描画する方法
- スクリプトを使って矢印を描画する方法
- スクリプトをダウンロードする
- スクリプトファイルをフォルダに貼り付ける
- 矢印を描画してみます
- 矢印の設定
- ①Length of wings (Low):
- ②Length of wings type:
- ③Angle between arrow and wing in degrees:
- ④Fill head of arrow?
- ⑤Percentage size of notch of arrow head(only valid if head of arrow is filled):
- ⑥Brush thickness(BT):
- ⑦Brush thickness type:
- ⑧Use first path point as arrow head?
- ⑨Delete path after arrow is drawn?
- ⑩Use new layer for arrow?
- ⑪Draw double headed arrow?
- ⑫Curved arrow wings?(only for curved paths)
- ⑬points for curved arrow wing(2 to 99):
- まとめ:GIMPで矢印を奇麗にして見やすくしましょう
描画ツールを使ってフリーで矢印を書く
矢印を書くには鉛筆やブラシの描画ツールを使い線を引いて矢印を書くことはできます。
ですが、綺麗に書くことは困難です。
まずはブラシで線を引く
書いた線の先端に矢印部分を書く
これは簡単に矢印を書けますが矢印の先端が揃えにくく奇麗とは言えません。自分だけの資料としてなら良いですが他の人に見せるには少々稚拙に感じます。
綺麗に矢印を描画する方法
画像に矢印を描画する方法は複数ありますがこちらではブラシを使って矢印を描画する、スクリプトを使って矢印を描画するの2通りのやり方を説明します。
ブラシツールを使う方法
追加したブラシツールで矢印を描画する方法です。
選択した矢印で形状が決まります。
大きさや色の変更はできますが、細かな調整はできません。
スクリプトを使う方法
パスを使って矢印を作成します。
作成したパスに沿って矢印を描画します。
矢印の細かな調整が可能です。
ブラシを使って矢印を描画する方法
GIMPに描画したいブラシを追加することで簡単に矢印を書くことができます
ブラシをダウンロードする
最初にブラシのダウンロードを行います。ブラシのダウンロードは複数ありますが今回は無料の51 Arrow Brushesを使ってみます。
ちなみに他のブラシには51 Arrows Brushes や 80 Hand Drawn Arrows PS Brush Set、PhotoshopBrushSet-Arrowsなどがあります。
51 Arrows Brushes ページのDOWNLOADをクリックしてarrows-brushes.zip をダウンロードします。
ダウンロードのライブラリを見るとダウンロードしたarrows-brushes.zipのZipファイルがあります。
マウスを右クリックして任意の場所でzipファイルを展開します。
今回はダウンロードした場所でそのまま展開しました。
arrows-brushes.zipを展開するとarrows-brushesフォルダの中にarrows-brushes.abrのファイルがあります。
ダウンロードしたファイルをフォルダに追加する
ダウンロードしたブラシファイルを
C:\Program Files\GIMP 2\share\gimp\2.0\brushes
にドラッグ&ドロップして貼り付けます。
矢印を確認して描画してみます
GIMPを立ち上げてツールボックスからブラシで描画を選択します。
ブラシを選択し、ツールオプションのブラシの一覧に矢印が追加されているのを確認します。
キャンパス上で矢印を表示させたい場所にクリックします。
矢印が描画されます。
矢印の大きさや色を変更したい場合はツールボックスのオプションから変更します。
スクリプトを使って矢印を描画する方法
GIMPにスクリプトを導入して矢印を描画します。
スクリプトをダウンロードする
今回はArrow-set-sizeというスクリプトを導入して矢印を描画してみます。
ダウンロードページよりダウンロードしてください。
ダウンロードページの下の方にZipファイルがありますのでダウンロードして適当な場所で解凍しておきます(解凍の仕方は上の方のブラシをダウンロードをするを参照してください)。
スクリプトファイルをフォルダに貼り付ける
ダウンロードしたスクリプトファイル「arrow-set-size.scm」を
C:\Program Files\GIMP 2\share\gimp\2.0\scripts
に貼り付けます。
GIMPを立ち上げてツールの中に「Arrow-set-size」があれば導入できています。
矢印を描画してみます
GIMPを起動してツールボックスからパスを選びます。
キャンパスにパスを作成します。
メニューからツール→Arrow-set-sizeを選択します。
Arrow-set-sizeにウインドウが開きます。
OKをクリックします。
エラーが出ることがありますが気にせず「OK」をクリックしてください。
矢印が描画されます。
初期設定ではパスの始点が矢印の先端になります。
矢印の設定
Arrow-set-sizeの設定を調整すれば描画あする矢印の形状や大きさが変更できます。
①Length of wings (Low):
矢じり部分の大きさを変更することができます。値が大きいほど矢じりが大きくなります。
デフォルト値:20.0
②Length of wings type:
矢じりの長さを2種類から選択できます。
デフォルト値:LoW Pixels
③Angle between arrow and wing in degrees:
矢じりの角度を変更することができます。
値が大きいほど矢じりの角度が大きくなります。
デフォルト値:25
④Fill head of arrow?
矢じりを塗りつぶすかしないかの設定ができます。
デフォルト値:X あり
⑤Percentage size of notch of arrow head(only valid if head of arrow is filled):
矢じりの切り欠きの大きさの割合(矢じりが塗りつぶされている場合のみ有効)
100で矢じりの形が三角形になります。
デフォルト値:75
⑥Brush thickness(BT):
矢印の太さを調整できます。
値が大きいほど矢印が太くなります。
デフォルト値:10
⑦Brush thickness type:
ブラシの太さの種類を変更できます。
デフォルト値:BT Pixels
⑧Use first path point as arrow head?
矢じりをパスの始点にするか終点にするか設定できます。
デフォルト値:X あり
⑨Delete path after arrow is drawn?
矢印を描画した後にパスを削除するかしないかの設定ができます。
デフォルト値:X あり
⑩Use new layer for arrow?
矢印を描画したときにレイヤーを自動で作成するかしないかの設定ができます。
デフォルト値:X あり
⑪Draw double headed arrow?
矢じりを始点、終点の両端に描画するかしないかの設定ができます。
デフォルト値:X なし
⑫Curved arrow wings?(only for curved paths)
曲線を描画する際に、矢先もカーブさせるかどうかを設定できます。
デフォルト値:X なし
⑬points for curved arrow wing(2 to 99):
矢先をカーブさせた際の精度を調整できます。値が大きいほど綺麗な矢先になります。
デフォルト値:20
まとめ:GIMPで矢印を奇麗にして見やすくしましょう
GIMPではブラシやスクリプトで簡単に奇麗な矢印を描画することができます。
無料で奇麗な矢印が書けて見やすくなるのなら使わない手はないですね。
コメント