【暮らしの制度】理解しにくい住民税はどうやって金額が決まるのか

暮らしの制度
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
Pocket

先に書いておきますが、これは完全に聞き間違いから始まりました。

ある日うちの奥さんが言いました。「引越しをしよう!」と。

何を突然?と話を聞くと

今住んでいる大阪市は全国で一番住民税が高い。年間ではしれてるかもしれないが何十年と払い続ければ馬鹿にならない金額になる。らしい。

この話を聞いて確か地域によってそんなに差はないと認識していたので調べてみることにしました。

(この時点で奥さんは年金のことを言っていたらしいのですがゴロおじは住民税と勝手に脳内変換しています。)

支払ってることに気づきにくい住民税

住民税・・・あるのは知ってるけど勝手に給料から引かれて知らぬ間に搾取されているような存在。

気になる。けど、あえて調べようとはなかなか思えない住民税。

  • 住んでいる地域によって支払う住民税が違う?
  • 収入が減ったのに住民税がが高くなっている?
  • いくらくらい支払ってる(取られてる)? などなど。

国や役所も税金の中身、仕組みは知らずに民は税金だけ払っておけばいいんやーてな風に考えておるんやろなってくらい解りにくい。

あえて解りにくくしているように思えてならない。

消費税なんかは何か買うときにめっちゃ取られてるって意識しますけど、住民税はちょっとずつ引かれているけど引かれていることに気づきにくいですね。

法人、個人事業主の住民税は機会があれば別に調べるとして、今回は多くの人が対象となる給与所得(サラリーマン)の住民税のことを書いてみます。

今回MoneyForwardクラウド確定申告を参考資料としています。

住民税とは

住民税は 1 月 1 日に住民票のある住所で課税

A市に 1 月 1 日まで住んでいて 1 月 2 日 にB市に引越し 12 月までB市に住んでいたとしても住民税はA市に納税することになります。

公共施設、上下水道、ごみ処理、学校教育といった費用に充てられていて住民サービスに活用されているそうです。

住民税には道府県民税と市区町民税がある。

出典:総務省HP

住民税は道府県民税( 4% )と市区町民税( 6% )があり一括して各市町村に収め、市町村から道府県に支払われます。

住民税の計算方法

総所得額の算出

合計所得金額 ー 損失の繰り越し控除 = 総所得金額

1 月 1 日 ~ 12 月 31 日の副業など給与以外の所得も合わせた収入から経費や社会保険料などの法的控除額を差し引いた金額です。

給与所得者は会社から交付された源泉徴収票から給与所得の額がわかります。

課税所得の算出

総所得金額 - 所得控除額の合計 = 課税所得額

所得控除とは所得より差し引かれる額で(雑損控除、医療費控除、生命保険控除、扶養控除などなど)一定の控除があります。

所得控除が多ければ住民税を安くできます。

所得割の計算

課税所得額 x 税率( 10 %) = 税額控除前の所得割額

所得割の税率は道府県民税( 4 %)と市区町民税( 6 %)で 10% となっております。

所得割額の算出

税額控除前の所得割額 - 税額控除の額 = 所得割額

税額控除(配当控除、寄付金税額控除、調整控除などなど)があります。

あまり聞いたことのない控除かなと。

均等割り

全ての住民から一定の金額を徴収。

年間 5000 円( 2023 年まで)

住民税額の計算

所得割額 + 均等割り額 = 住民税

収入から控除を引いた分の 10% に 5,000 円足したものが住民税になります。

住民税は所得割学と均等割り額をあわせたもの

住民税はおおよそ課税所得の 10 %くらい

  所得割(標準税率) 均等割(年額)
区市町民税 6 % 3,000円 (3,500円 )
道府県民税 4 % 1,000円 ( 1,500円 )
合計 10 % 4,000円 ( 5,000円 )

※()内の金額は防災施策のための臨時増税( 2014 年 ~ 2023 年)後の額です。

大阪市の住民税計算シミュレーション

入力もかなりめんどくさいです。なので上にも書きましたがおおよそ課税所得の 10 %くらいでまとめさせていただきます。

年収 400 万円で医療費控除などを考慮しない場合だとすると住民税はざっくり 22,8 万円になります。

年収( 400 万)ではなく給与所得控除( 124 万)を引いた課税所得( 276 万)のおおよそ 10 %です。

住民税が非課税になる場合

所得割・均等割りのどちらも非課税

  • 生活保護法の生活補助を受けている。要は生活保護を受けている人
  • 未成年や専業主婦の人などで前年の合計所得が 135 万円以下
  • 前年の合計所得が市区町村の条例で定められている金額以下

所得割のみ非課税

  • 単身者の場合前年の総所得が 45 万円以下
  • 同一生計の配偶者や扶養親族がいる場合は定められた金額以下

住民税と所得税は別物

さらに住民税とは別に所得税も差し引かれます。所得税は収入に応じて 5 %~ 45 %までと金額が変わる累進課税方式です。

年収 400 万なら住民税 10 %と所得税 10 %で 20 %も毎年知らぬ間に支払っています。正直キツいですね。

昔見た映画でアルマゲドンの中にミッション成功したら「税金一生免除してくれ」みたいなシーンがあったような気がしますが、税金免除よりも大金もらえる方がいいやろって思ったことがありましたが今ならわかります。

まとめ:使うなら有効的な使い方をしてほしい

非常にややこしい計算方式の住民税。簡単にしようとしても全然簡単になりませんでした。そして、奥さんは住民税ではなく年金のことを言ってたらしくゴロおじは完全に聞き間違え、勘違いをしており奥さんに「はぁ?」とあきれられてしまいました。

払いたくはないけれども、どうせ払うなら国民が幸せになれるようなことにお金を使ってほしいと思います。

今回は間違えて住民税を調べました。今度はいつになるかわかりませんが年金についても後日調べてみようと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました